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しみはなぜできるの？
しみには老人性色素斑、肝斑、雀卵斑（ソバカス）などさまざまな種類がありますが、一般的にしみと呼ばれるものの多くは老人性色素斑です。
しみはメラニンの過剰生成、蓄積によって生じます。こう聞くと、メラニンは悪者のようですが、実は紫外線から細胞を守る働きをしていて、適切な量であればむしろ肌に必要なものなのです。
メラニンは表皮の一番下にある基底層のメラノサイトでつくられ、一定量になるとターンオーバーによって徐々に押し上げられていきます。最終的には垢として排出されますが、過剰につくられると排出が追いつかなくなって皮膚内に蓄積し、しみになってしまいます。
メラニンの過剰生成の主な原因は紫外線や加齢ですが、生活習慣や喫煙なども影響しますので、日頃の生活習慣の見直しも重要です。
しみができやすい人、目立ちやすい人の4つの特徴
1. 屋外にいる時間が長い
仕事で外回りが多い、屋外でよくスポーツをするなど、紫外線を浴びる機会の多い生活をしていると、しみができやすくなります。
2. 色白の人
しみのできやすさには体質や遺伝的も関係しています。色白で、日焼けすると肌が赤くなりやすい人は紫外線の影響を受けやすく、体質的にしみになりやすいといわれています。
3. 冷え性タイプの人
冷え性が続くと血液の循環が悪くなり、皮膚をつくる細胞に栄養が届きづらくなってしまいます。すると肌の代謝機能が衰え、ターンオーバーの乱れからしみが発生しやすくなります。
4. タバコをよく吸う
喫煙は血管を収縮させ、血流を悪くします。すると細胞に栄養が届きづらくなり、ターンオーバーが乱れてしまいます。さらに、タバコに含まれるニコチンは、しみ防止に欠かせない体内のビタミンCを破壊してしまいます。
意外と知らないしみの原因
日頃の何気ない生活習慣の中にも、しみにつながる行動があります。
そのひとつが、肌への刺激や摩擦です。
肌は慢性的に刺激を受け続けると防御反応としてメラニンを大量につくり出してしまいますので、洗顔時にゴシゴシとこする、タオルで強く拭くなどは極力避けるようにしてください。
そして、見落とされがちなのがメイクです。アイメイクをするときにまぶたを引っ張ったりこすったり、同じ場所に何度もブラシやパフを走らせたり、一回一回は少しの刺激であっても、毎日続けていると負担が大きくなりますので注意が必要です。
しみをつくらないためにすべきこと
1. 紫外線対策
しみの主な原因である紫外線を大量に浴びるとメラノサイトが刺激され、メラニンが過剰に生成されます。できるだけ紫外線を浴びないよう、UVケア用品を取り入れる、日傘をさす、帽子やサングラスを着用するなどの紫外線対策を行いましょう。また、量の違いはあっても紫外線は季節を問わず降り注いでいますので、一年を通して対策が必要です。
2. 美白成分が配合された化粧品を使う
美白成分とひと口に言っても、メラニンの生成を阻害する「カモミラET」「トラネキサム酸」、できてしまったしみ（メラニン）を薄くする「ビタミンC誘導体」「ハイドロキノン」など、働きはそれぞれなので、自身の肌の状態に合った美白化粧品を選ぶようにしてください。「美白化粧品を使うのは日差しが強くなる春から初秋」という人も多いようですが、すぐに効果が得られるものではありませんから、一年を通して取り入れるようにしたいものです。
3. 食生活を見直す
しみができにくい身体づくりには食事も重要です。ポイントは老化の原因となる活性酸素を抑制、除去する抗酸化作用のあるものを積極的に摂ること。強力な抗酸化力があり、メラニンの生成を抑制するビタミンCをはじめ、L-システイン、ビタミンB2、リコピンなどがおすすめです。
4. 睡眠を十分にとる
睡眠不足が続くと、細胞の働きに重要な役割を果たす成長ホルモンが不足し、肌のターンオーバーの乱れにつながります。また、睡眠時に分泌されるメラトニンというホルモンには、睡眠の質を高めるとともにメラニンを代謝する働きもあるため、しみの予防・改善にもつながります。
できてしまったしみ・そばかすの治療について
お肌のしみ、くすみの治療法
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