医療脱毛何歳からが最適?
年齢別ガイド
医療脱毛とは - 基本の解説
医療脱毛とは、肌にレーザーを照射することで発毛組織を破壊し毛の成長を抑制する脱毛方法のことです。
医療脱毛という名前がついている通り、医療機関でしか受けることができません。
医療脱毛と比較されることが多いエステ脱毛は、肌に光を照射し毛根にダメージを与える施術です。
実はエステ脱毛の場合は、制毛・抑毛効果しかないのです。
半永久的に毛量を減らしたい場合には、医療脱毛を選ぶようにしましょう。
医療脱毛を受ける最適な年齢
医療脱毛が受けられる最適な時期や年齢には医学的に根拠のある決まりはなく、クリニックによってさまざまです。
小学校低学年から受けられるクリニックもあれば、16歳以上に設定されているところもあります。
さまざまなメリットやリスクを考慮した上で結論を出すとすれば、14~16歳で受けるのが良いでしょう。
個人差はありますが、ある程度目立つ濃い毛が生えてきたタイミングで始めるのがおすすめです。
ここからは、医療脱毛を受けるかどうかの判断基準をそれぞれの年齢別に紹介します。
子ども時代(小学生~)の医療脱毛
小学生でも医療脱毛が受けられるクリニックはありますが、以下の注意点があります。
- 子どもの肌は薄く敏感なので、痛みを感じやすい
- 脱毛に通っている期間中は、紫外線対策や保湿を徹底しなければいけない
- 毛が成長しきっていないため、一度脱毛が完了しても成長期課程でまた生えてくることがある
- 親の同意はもちろん、同伴が必須のクリニックがある
これらを理解した上でコンプレックスの解消を優先させたい場合は、小学生のうちから医療脱毛を始めましょう。
青春期(中学生~高校生)の医療脱毛
中高生になると周囲で医療脱毛を始める人も多くなり、クリニックの選択肢も増えるようになります。
注意点は以下の通りです。
- 脱毛に通っている期間中は、紫外線対策や保湿を徹底しなければいけない
- 毛が成長しきっていないと、一度脱毛が完了しても成長期課程でまた生えてくることがある
- 親の同意はもちろん、同伴が必須のクリニックがある
これらを意識して、始めるタイミングを検討してみてください。
大人になってからの医療脱毛
大人になってから医療脱毛を始めれば、子どもに比べて肌ダメージも少なく、再度生えてくる可能性も低いでしょう。
しかしながら、思春期にカミソリなどで繰り返し肌を傷つけて跡が残ってしまったり、大学や社会人生活が忙しく脱毛に通う時間がとれなくなる人もいます。
思春期を迎えてある程度毛が成長していれば、早めに脱毛を始めるメリットも大きいのです。
ご自身のライフスタイルなども考慮して、慎重に検討してください。
医療脱毛前に考慮すべきポイント
前述の通り、医療脱毛は小学生でも受けることが可能です。
とはいえ、本当に受けさせるべきかどうか悩む保護者の方も少なくないと思います。
医療脱毛は子どもにとってもメリットが大きく美容医療の中では比較的気軽に受けられる施術ではありますが、当然リスクやデメリットもあります。
ここからは、医療レーザー脱毛のメリットとデメリット、リスクについて解説します。
ぜひ医療脱毛を受けさせるかどうかの検討材料にしてください。
医療脱毛のメリット
子どもあるいは未成年が、医療脱毛を受ける際の代表的なメリットは以下の3つです。
- コンプレックスが改善される
- 自己処理による肌への負担が少なくなる
- 長期的に見ると時間やお金の節約になる
もし塗っている場合は、施術前に必ず落とすようにしましょう。
コンプレックスが改善される
医療脱毛をしてムダ毛が生えにくくなると、自分に自信が持てるようになります。
特に思春期の頃は、急激に体が成長してムダ毛が気になり始める年頃です。
カリソリなどを使って一生懸命ムダ毛処理をしても、なかなか完全にツルツルにはなりません。
さらにカミソリ負けしてしまったりすると、肌が傷ついて汚く見えてしまいコンプレックスが強くなっていきます。
このようにムダ毛があることで自信を持てずにいる人は、医療脱毛をすることがコンプレックス解消の一番の近道でしょう。
自己処理による肌への負担が少なくなる
医療脱毛をしてムダ毛が生えにくくなると、カミソリや毛抜きなどを使ったムダ毛処理を行う頻度が大幅に下がります。
カミソリや毛抜きの使用は肌にかなりのダメージを与えるため、これらを使用しないだけで肌への負担がかなり軽減されるのです。
また、自己処理をすることでカミソリなどによる直接的なダメージを受けるだけでなく、肌が乾燥しやすくなってしまいます。
肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、さまざまな肌トラブルが現れます。
脱毛をする際のレーザー照射も肌に負担はかかりますが、長期的に見ると肌への負担は少なくなるでしょう。
長期的に見ると時間やお金の節約になる
医療脱毛を受けるためにクリニックに通うのは少々面倒で、かかる費用も決して安くはありません。
しかしながら、毎日のように自己処理をすることを考えると、かなりの時間の節約になるはずです。
そして、時間はもとよりお金の節約にもなる可能性があります。
カミソリや電気シェーバー、シェービングクリームなど、自己処理をするにもある程度のお金がかかるからです。
一度永久脱毛をしてしまえば、その後はムダ毛処理のための時間とお金がほとんどかからなくなるため、長期的に考えると時間やお金の節約になると考えられます。
医療脱毛のデメリットとリスク
子どもを含めた未成年が医療脱毛をすることのデメリットと、考えられるリスクは以下の3つです。
- 大人に比べて痛みを感じやすい
- 肌に負担がかかる
- 成長してからまた毛が生えてくる可能性がある
それぞれについて詳しく説明します。
大人よりも痛みを感じやすい
子どもの肌は大人の肌よりも薄くて敏感であるため、レーザーの照射による痛みや熱さを感じやすいと言われています。
照射部位にもよりますが、レーザー脱毛の施術にはある程度の痛みを伴うことを覚えておきましょう。
痛みに弱い人は、痛みが少ない脱毛器や麻酔の取り扱いがあるクリニックを選ぶのがおすすめです。
そして、始めは低いパワーにして様子を見ながら徐々に上げてもらえるよう相談してみてください。
一時的に肌に負担がかかる
子どもは肌が薄いため、大人よりもレーザー照射による肌ダメージを受けやすいと言われています。
炎症が起きたり、やけどしてしまう可能性もゼロではありません。
特に日焼けしている肌にレーザー照射を行うと、肌のメラニン色素に反応して肌トラブルが起きやすくなります。
このように脱毛施術を受けている期間は、少なからず肌に負担がかかることを理解しておきましょう。
そして、肌ダメージを最小限にするためにも、紫外線対策と保湿を徹底するように心がけてください。
成長してからまた毛が生えてくる可能性がある
年齢が低いうちに脱毛をすると、成長過程でまた毛が生えてきてしまうことがあります。
思春期前に生えている体毛は薄いことが多く、レーザーが十分に反応しにくいためです。
また、医療レーザー脱毛の場合、毛が生える前の状態の毛穴に照射しても効果はありません。
効率重視の人は、思春期を迎えてある程度毛がしっかり生えそろってから脱毛を始めることをおすすめします。
未成年者の医療脱毛に必要な親の同意
未成年者が医療脱毛を受ける場合、親権者同意書という書類の提出が求められます。
簡単に言うと、親の同意を証明する書類です。
記入項目はクリニックによって異なりますが、たいていは以下のような内容で決して難しいものではありません。
- 契約者の氏名、住所、電話番号、生年月日(年齢)
- 施術内容
- 親権者の氏名、住所、電話番号、生年月日、続柄
最近では、ほとんどのクリニックのホームページで同意書のダウンロードができるようになっています。
同意書のダウンロードができるようであれば、予め記入して来院時に持参するようにしましょう。
成長期における毛の変化と
医療脱毛のタイミング
毛の濃さは、ホルモンの分泌とメラニン色素の量に深く関係しています。
この章では、成長期以前と成長期以降それぞれの毛の状態と、医療脱毛で効果を得られやすいタイミングについて解説します。
成長期における毛の変化
人間の毛は、ホルモンの分泌が増えるほどメラニン色素が増加し、色の濃い毛が生えやすくなることがわかっています。
成長期を迎えるタイミングで体毛が濃くなる人が多いのは、このホルモンの分泌量が影響しているためです。
成長期前まで
成長期前に、ホルモンの分泌が始まります。この時期はまだメラニン色素の量が少ないため、細くて薄い産毛のような毛が生えてきます。
成長期を迎えた後
成長期には、ホルモンの分泌が活発になります。この時期はメラニン色素の量が増加し、色の濃い毛が生えるようになります。
医療脱毛のタイミング
医療脱毛は、毛のメラニンに反応させるレーザー施術です。
そのため、思春期前のメラニンの少ない毛には反応しにくく、十分な脱毛効果が得られないことがあります。
医療脱毛で高い効果を実感したい場合は、成長期を迎えてから始めるのが良いでしょう。
ある程度、色の濃い毛が生えそろったタイミングで始めるのがおすすめです。
保護者が知っておくべき
クリニック選びのポイント
未成年のお子さんが脱毛を始めるときの、クリニック選びのポイントは次の通りです。
- 医師が常駐している医療機関
- 親子割やペア割、紹介制度などがある
- 相場と比較して高すぎず安すぎない価格帯
- 駅チカなど通いやすい場所にある
- 麻酔の取り扱いがある
- 蓄熱式のレーザー機器を採用している
- 痛みについての相談に親身になってくれる
ここからは、サービスと痛み対策について、詳しく説明します。
親子で受ける脱毛サービス
クリニックによっては、親子で一緒に脱毛を始めることで「親子割」や「ペア割」などのサービスが受けられたり、紹介制度が適用される場合があります。
金銭的なメリットはもちろんですが、親子で出かける機会が増えたり、肌や身体についての話題が自然と増えることもあるでしょう。
お子さんの脱毛で迷っているなら、親子で一緒に始めることもぜひ検討してみてください。
痛みへの対策と保護者の関わり
お子さんの痛みについての心配がある場合は、麻酔の取り扱いがあるクリニックを選ぶと良いでしょう。
また、痛みが少ない脱毛機器を使用しているクリニックを選ぶのもおすすめです。
脱毛機器には、低出力のレーザーを連続的に照射する「蓄熱式」と、高出力のレーザーを瞬間的に照射する「熱破壊式」という2つの種類があります。
両者を比較すると「蓄熱式」の方が痛みを感じにくいとされています。
また、カウンセリングの際に、痛みに弱いことを伝えるのも効果的です。
弱いパワーから照射を始めて、確認しながら徐々にパワーを上げるなどの工夫をしてもらうようにしましょう。
医療脱毛何歳からが最適?
年齢別ガイドQ&A
子どもを含めた未成年が医療脱毛を受けるについて、よくある質問に回答しました。
同じ疑問を持っている人も多いと思うので、ぜひ参考にしてください。
- 痛みに弱いならまずはエステ脱毛からはじめたほうがいいですか?
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エステで受けられる光脱毛は医療レーザー脱毛に比べて痛みが少ないのは事実ですが、その分得られる効果もゆるやかです。
エステ脱毛の場合は、正確に言うと“抑毛”効果しかありません。
医療脱毛のように毛を作る組織を破壊できるわけではないので、通うのをやめた途端に生えてくることも少なくありません。
もちろんエステ脱毛でもある程度の回数を重ねれば毛は薄くなりますが、長期的に考えると医療脱毛を選ぶのが賢明でしょう。 - 永久脱毛をすれば、本当に二度と毛は生えてこないのでしょうか?
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医療レーザー脱毛はムダ毛の毛根を破壊する施術ですが、ムダ毛がまったく生えなくなるわけではありません。
特に子どもの場合、毛がまだ生えきっておらず、生えている毛も薄い毛ばかりです。
そのため、子どものうちにレーザー施術を受けて脱毛が完了しても、成長してから再び毛が生えてくる可能性は十分にあります。 - 子どもが医療脱毛をする場合、保険適用されますか?
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脱毛は美容目的の医療行為であるため、基本的に保険は適用されません。これは、子どもも大人も同様です。
ただし、ワキガや多毛症などの場合は、医師が治療のために必要だと判断した場合に限り保険適用になる可能性があります。
保険治療になる可能性は極めて低いですが、気になる人は一度クリニックで相談してみてください。 - 子どもの場合、どこを脱毛する人が多いですか?
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小学生の場合、脚の脱毛を希望する人が多いです。
全身の中でも脚は特に濃い毛が生えるので目立ちやすく、洋服でも隠れにくい場所であるためだと考えられます。
中学生~高校生になると、腕やワキを気にする人も増えてきます。
まとめ
この記事では、未成年が医療レーザー脱毛を受けるのに最適な年齢と年齢別の注意点、クリニック選びのポイントについて解説しました。
ポイントをまとめます。
- ある程度目立つ濃い毛が生えてきたタイミングで始めるのがおすすめ
- 医療脱毛をすることで、自己処理による肌への負担が軽減される
- 早く始めれば、長期的に見ると時間やお金の節約になる
- 子どもの脱毛は、大人よりも肌に負担がかかって痛みも感じやすい
- 子どもは一度脱毛をしても、成長課程でまた毛が生えてくる可能性がある
- 痛みが心配なら、蓄熱式のレーザー脱毛を選ぶ
大人に比べて肌が敏感な未成年が脱毛を受ける際は特に、後悔しないためにも信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。