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肝斑の原因を徹底解説!
あなたの疑問を解消します

肝斑とは何かー基本知識

肝斑とは何か

肝斑とは、紫外線やホルモンバランスの乱れによって引き起こされるシミの一種です。

ほお骨あたりにぼやっと左右対称に現れるのが特徴で、30代後半〜50代で発生する人がほとんどです。

この章では、肝斑が発生するメカニズムと、シミとの違い、見分け方について見ていきましょう。

肝斑が発生するメカニズム

肝斑は、シミの一種であり主に皮膚にメラニン色素が集まることによって発生します。

メラニンとは、肌や髪、瞳の色などを構成する黒色の色素のことで、紫外線から皮膚細胞を守るために存在しています。

このメラニンが過剰に生成されてしまうと、うまく排出できず肌に蓄積してしまうというメカニズムです。

このようにして肌に蓄積したシミや茶色い斑点が、肝斑の正体というわけです。

肝斑と他のシミの違い

シミというのは、肝斑やそばかす、色素沈着などの総称です。つまり、肝斑もシミの一種であるということです。

では、肝斑はどのようにして見分けるのがいいのでしょうか。

他のシミとは異なる肝斑のわかりやすい特徴は、以下の3つです。

  • 薄茶色のシミがぼんやりと現れる
  • 両頬のほほ骨に沿って左右対称にできる
  • 30代後半〜50代で発生する

シミの症状がこれらに当てはまっている場合は、肝斑の可能性が高いでしょう。

肝斑の主な原因

「シミ予防には紫外線対策が一番重要」

あちこちでこのような情報を目にしますが、肝斑の場合は少し違います。

もちろん紫外線対策は重要ですが、肝斑に限っては紫外線対策が万全でも発症してしまうのです。

では、肝斑の原因は一体何なのでしょうか。

  • 紫外線
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 遺伝
  • ストレスと生活習慣

それぞれの原因について、詳しく解説します。

もちろん紫外線対策は重要ですが、肝斑に限っては紫外線対策が万全でも発症してしまうのです。

紫外線が及ぼす影響

実は紫外線は、肝斑の根本的な原因ではありません。紫外線を浴びなくても、肝斑が発症するケースは多くあります。

ただし、紫外線を浴びることによる刺激が影響して、肝斑ができてしまうことがあります。

紫外線が原因で、肝斑が現れやすくなったり悪化したりするということを心得ておきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

医薬品とは、医師の指示により処方される薬、つまり処方箋がないと購入できない薬のことです。

皮膚科などで医師の診察を受けると、自分に合った薬が必要な分だけ処方されます。

シミ治療の医薬品は市販薬に比べて高い効果が期待できますが、その分副作用などが生じるリスクも高まります。

ローズマリークリニックでは、ドクターの診察後に院内処方が可能です。

遺伝的要素と肝斑

遺伝的な傾向も、肝斑の発生に影響を与える可能性があると言われています。

そのため、家族に肝斑がある人がいる場合は、自身も発症する可能性が高まります。

ストレスと生活習慣の影響

実は日常のストレスや不規則な生活習慣も肝斑の原因になり得ます。

「あまり関係ないのでは?」と思われがちですが、ストレスによってシミや肝斑が濃くなったと感じている人は意外と多いのです。

なるべく肝斑を発症・悪化させないためにも、規則正しい生活やバランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。

肝斑の予防と対策

肝斑の予防と対策

肝斑はシミの種類の中でも特に治療が難しい症状です。

そのため、なるべく肝斑ができないように対策することがとても大切です。

ここからは、肝斑予防への具体的な取り組み方を、日々の生活・スキンケア・食生活の3つのパートに分けて解説します。

日々の生活でできる肝斑予防法

できるだけ肝斑を発症させないために、普段の生活で意識できることはたくさんあります。

特に意識すべき点は、大きく分けて次の2つです。

  • 肌に刺激を与えない
  • 生活習慣を整える

それぞれ何をすればいいのかについて、詳しく説明します。

肌に刺激を与えない

まず絶対に怠ってはいけないのが、紫外線対策です。日焼け止めや日傘、ツバの広い帽子などをうまく使って紫外線から肌を守る対策を徹底してください。

そして、肌を擦ることも肝斑が悪化する原因となります。タオルで顔を拭いたりメイクを落とす際は、擦らないように優しく触れるようにしましょう。

生活習慣を整える

ホルモンバランスを崩さないようにするには、生活習慣を整えることがいちばんの近道です。

具体的には、次のようなことに気をつけるとよいでしょう。

  • 規則正しい生活を送る
  • 十分な睡眠を取る
  • バランスの取れた食事をする
  • 適度な運動をする

これらのポイントを意識して、健康的でストレスを溜めない生活を心がけてください。

スキンケアで注意すべきポイント

肌のためにスキンケアを念入りに行っている人も多いと思いますが、実はこのスキンケアが肌への刺激になっていることがあります。

以下は、無意識に肌に刺激を与える行動です。

  • クルクルと手を滑らせながらクレンジングをなじませる
  • スクラブ洗顔を使う
  • 洗顔後にタオルで顔をゴシゴシ拭く
  • 拭き取りメイク落としや拭き取り化粧水で肌を擦る
  • 化粧水をつけた手やコットンで肌にたたき込む
  • マッサージをしながら美容液を塗り込む

肌はとにかく必要以上に触れないことが大切です。スキンケアの際は、優しすぎるくらいの力で触れるように十分注意しましょう。

食生活で改善できること

ここからは、ホルモンバランスを整えたり美肌への効果が期待できる栄養素を4つ紹介します。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボンは、女性ホルモンの1つであるエストロゲンと同じ働きをしてくれる栄養素です。

女性のホルモンバランスの乱れを予防する効果が期待できます。

【大豆イソフラボンが多く含まれている食材】
豆腐、納豆、きなこ、豆乳、油揚げ、味噌など

ビタミンB6

ビタミンB6は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンを分泌させるために必要不可欠な栄養素です。

女性のホルモンバランスを整える効果が期待できます。

【ビタミンB6が多く含まれている食材】
ささみ、ヒレ肉、レバー、マグロやカツオなどの赤身の魚、玄米、バナナ、パプリカなど

ビタミンE

ビタミンEは「若返りのビタミン」とも言われているくらい、肌に良い栄養素です。

肌のターンオーバーを促し、古い角質を排出させる働きがあるので、シミの抑制への効果が期待できます。

【ビタミンEが多く含まれている食材】
卵、ナッツ、カボチャ、アボカド、オリーブオイルなど

肝斑治療の種類と効果

肝斑の場合、一般的な美白美容液を使っても、症状が改善することはほとんどありません。

肝斑は他のシミと違って、効果が出やすい治療法が限られています。

やり方を間違えると効果が得られないまま時間だけが過ぎていき、症状が悪化してしまうかもしれません。

後悔しないためにも、クリニックで効果的な治療を受けるようにしましょう。

一般的な肝斑治療方法

肝斑の治療方法

肝斑の治療でおすすめなのは、内服薬と外用薬の併用です。

それぞれの薬の種類と得られる効果は次のとおりです。

【内服薬】トラネキサム酸

トラネキサム酸の服用は、肝斑治療の中で最も一般的な治療です。

ですので、肝斑が気になってきたなら、まずはトラネキサム酸を検討してみてください。

トラネキサム酸は、メラニンの工場であるメラノサイトを活発にするメラノサイト活性因子の働きを抑制します。

これにより、色素沈着も抑制されて肝斑やその他のシミが改善していきます。

トラネキサム酸料金表

【外用薬】
ハイドロキノンとレチノイン酸(トレチノイン)

外側からのスキンケアで肝斑を薄くしたいのなら、ハイドロキノンクリームとレチノイン酸(トレチノイン)クリームを選びましょう。

ハイドロキノンには、メラニンが黒色化するのを抑えてくれる働きがあります。また、メラニンの工場であるメラノサイト自体も減少させてくれるので、肝斑を薄くする効果が期待できます。

一方のレチノイン酸(トレチノイン)には、角質を剥がして皮膚の再生を促す作用があります。メラニン色素を外に押し出す働きもあるので、肝斑を薄くする効果が期待できます。

ハイドロキノン料金表

レチノイン酸料金表

レーザー治療の種類と効果

肝斑に効果的なレーザー治療は、レーザートーニング(QスイッチYAGレーザー)です。

レーザートーニングは、微弱なパワーでお肌全体に均一にレーザーを照射するのが特徴の施術です。

レーザーを照射することによってメラノサイトが活性化しにくくなるため、肝斑などの広範囲に広がるシミを薄くするのに適しています。

レーザートーニング料金表

肝斑治療に関するQ&A

肝斑の治療に関するよくある質問をまとめました。

クリニックでの治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

肝斑の治療にはどれくらいの期間がかかりますか?
一般的な治療であるトラネキサム酸の服用なら、最低でも2ヶ月は継続が必要です。
治療期間は個人差がありますが、4〜5ヶ月で効果を感じられる人が多い印象です。
レーザー治療の場合も同様に、継続が必要です。10回程度を目安に治療を続けることをおすすめします。
肝斑治療の際、副作用はありますか?
肝斑の一般的な治療であるトラネキサム酸の内服薬は、比較的副作用が起きにくい薬です。
ただし、副作用が全くないわけではありません。
稀に食欲不振や吐き気を引き起こすことがあります。また、血栓を誘発してしまうリスクがあるとも言われています。
そのため、腎機能が低下していたり、血栓ができやすい疾患をお持ちの方、ピルを服用中の方は、必ず医師に相談するようにしてください。
肝斑治療は保険適用されますか?
肝斑の一般的な治療であるトラネキサム酸の内服薬やレーザー治療を保険適用にすることは、基本的にはできません。
美容目的の治療は、すべて保険適用外とされているためです。
ただし、肝斑ではなくアザであると診断された場合は保険適用されるケースもあります。
肝斑が気になってきたら、まずはクリニックで医師の診断を受けるようにしましょう。
肝斑の治療をして綺麗になっても、再発するって本当ですか?

肝斑の場合、治療をして綺麗になっても、日々のケアを怠ると再発してしまうことがあります。残念ながら肝斑は、再発しやすいシミなのです。
再発を防ぐためには、日頃のセルフケアがとても大切です。
自宅で具体的にできることは、次のとおりです。

  • 紫外線対策を徹底する
  • 保湿をしっかりと行う
  • 絶対に肌をこすらない

このようなアフターケアを徹底しても肝斑が目立ってきてしまったら、トラネキサム酸の服用を再開することを検討しましょう。

まとめ

この記事では、肝斑の主な原因と予防法、治療方法について解説しました。

ポイントは以下の通りです。

  • シミの種類の一つで、両頬にぼやっと左右対称に現れる
  • 主にホルモンバランスの乱れなどによって引き起こされる
  • トラネキサム酸の内服薬とハイドロキノンクリーム、レチノイン酸クリームを用いた治療が効果的
  • レーザー治療をするなら、レーザートーニングがおすすめ
  • 紫外線対策や肌への刺激を避けること、生活習慣や食生活を整えることが予防対策になる

肝斑の予防・治療には、女性のホルモンバランスを整えることが大切です。

なるべくホルモンバランスが乱れないよう、この機会に日頃の生活習慣を見直してみてください。

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