ニキビ肌に医療脱毛は効果的?
安心の施術ガイド
医療脱毛とニキビの基礎知識
まずニキビとはそもそも何なのか、そして医療脱毛を受ける際に知っておくべき医療脱毛のメカニズムについて解説します。
ニキビとは
ニキビとは、前額部(おでこ)や頬、口周り、あごなどにできる発疹のことです。
毛穴に皮脂が溜まり、毛穴の出口が炎症を起こすことによって発症します。
ニキビは特に思春期から青年期にかけて現れる症状ですが、大人になってからもなかなかニキビが治らない人もたくさんいます。
医療脱毛のメカニズム
医療脱毛とは、レーザーを照射することで脱毛効果を得る施術のことです。
医療レーザー脱毛では、黒い色素(メラニン色素)に反応する波長のレーザーが使われています。
このレーザーを肌の表面に照射すると、ピンポイントで黒い部分に当たって熱を発生させます。
そして、この熱が毛根の発毛細胞(毛を生やすための細胞)を破壊することで毛が生えてこなくなるというメカニズムです。
ニキビがある場合の医療脱毛の可否
場合によってはニキビの改善を手助けする医療脱毛ですが、やり方を間違えるとニキビが悪化したりニキビ跡が残ってしまうこともあります。
ここからは、医療脱毛のレーザー照射ができるニキビの種類と、避けた方がいいニキビの状態について解説します。
医療脱毛可能なニキビの種類
化膿していない状態のニキビであれば、基本的には医療脱毛の施術を受けても問題ありません。
ニキビが化膿していないときは、ニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖が落ち着いているためです。
具体的には、以下のような状態です。
- できたばかりの白ニキビ
- 化膿が落ち着いて治りかけているニキビ
- 酸化して黒くなっているニキビ
医療脱毛を受ける際は、念のためニキビができていることをカウンセリング時に伝えるようにしましょう。
脱毛を避けるべきニキビの状態
化膿していたり赤く腫れているような炎症の強いニキビの周りには、医療脱毛のレーザー照射はできません。
レーザーで刺激が与えられることで、症状を悪化させる恐れがあるからです。
炎症が強いニキビが数カ所だけあるときは、その部分を避けて照射することが可能です。
炎症が強いニキビが広範囲に広がっている場合は、症状が落ち着くまで待つか、先にニキビ治療を受けることをおすすめします。
ニキビ肌におすすめの医療脱毛プロセス
ニキビ肌の人が医療脱毛を始める際にやるべきことや注意点を、カウンセリング・施術時・アフターケアのパートに分けて説明します。
カウンセリングでの確認事項
カウンセリングでは、現在のニキビ肌の状態でどのくらいレーザー照射ができるかを確認しましょう。
前述のとおり医療脱毛のレーザーは、炎症が強いニキビの周りを避ければ照射することができます。
ですが、あまりにも避けなければならない箇所が多い場合は、ニキビが落ち着いてから始める方がいいかもしれません。
また、ニキビができやすい人は、万が一肌トラブルが起きた際のアフターケアや追加料金の有無についても確認しておくことをおすすめします。
施術前の注意点
施術の前に自分でシェービングを行う際は、カミソリではなく電動シェーバーを使うことをおすすめします。
肌を軽く引っ張りながら、毛の流れに逆らうようにして優しく電動シェーバーを動かしてください。
シェービングの後に、しっかり保湿をすることもとても大切です。
アフターケアの方法
以下のような肌に刺激を与える行動は控えるようにしましょう。
- スクラブ入りの洗顔料を使う
- ピーリングや刺激の強い化粧品を使う
- タオルで顔をゴシゴシ拭く
- 激しい運動や入浴、飲酒をする
- 紫外線を浴びる
- シェービングをする
レーザー照射をした後は肌が敏感になっていて、肌トラブルが起きやすい状態です。
乾燥しやすい状態にもなっているので、いつも以上に入念に保湿を行ないましょう。
脱毛によるニキビ肌への影響
脱毛施術の後にニキビが増える・悪化することがあるとすれば、それはニキビではなく毛嚢炎(もうのうえん)かもしれません。
医療脱毛が受けられる肌状態であれば、医療脱毛によってニキビが悪化するケースはほとんどありません。
それどころか、医療脱毛にはニキビ肌の改善効果も期待できます。
この章では、医療脱毛でニキビ肌が改善する理由と毛嚢炎の見分け方について解説します。
ニキビ改善への期待
医療脱毛を受けることで、ニキビ肌の改善やニキビができにくい肌を作る効果が期待できます。
理由は次の3つです。
毛穴が詰まりにくくなるから
ニキビができる主な原因は、毛穴に汚れが溜まったり皮脂が過剰に分泌されて、毛穴が詰まってしまうことです。
医療レーザー脱毛をすると毛根から毛が細くなるので、徐々に毛穴が引き締まって汚れが入りにくくなります。
また、過剰な皮脂分泌を抑える効果も期待できるので、ニキビの原因である毛穴詰まりを防ぐことができます。
雑菌が減るから
実は毛が生えているところは、湿気や汚れ、皮脂が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすくなっています。
ニキビができるのは、この雑菌が原因であることも少なくありません。
ですので、医療脱毛で毛の量を減らせば、雑菌の繁殖を抑えてニキビを予防することが可能です。
カミソリ負けなどの肌トラブルがなくなるから
カミソリや毛抜き、除毛ワックスなどを継続的に使用していると、肌の表面や毛根が傷つき肌トラブルを起こしてしまいます。
このような肌トラブルがあると、雑菌が入ってニキビができやすくなります。
医療脱毛をして自己処理の必要がなくなれば、ニキビの原因となる肌トラブルも起きにくくなるというわけです。
毛嚢炎との違い
毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛穴の奥にある毛根を包む毛包(もうほう)という部分に細菌が入って、炎症を起こしている状態のことです。
この毛嚢炎はニキビによく似ていて、女性は脇や膝、男性はヒゲ周りにできやすい症状です。
医療レーザー脱毛の施術を受けた後にニキビのようなデキモノができてしまったら、それは毛嚢炎の可能性があるということを覚えておきましょう。
ニキビと毛嚢炎を見極めたいときには、中に芯があるかどうかを確認してみてください。
芯があればニキビ、芯がなければ毛嚢炎です。
また、毛嚢炎は症状に変化が出ないので、化膿するなど炎症が悪化する場合はニキビであると判断できます。
医療脱毛クリニック選びのポイント
ニキビ肌の人が医療脱毛を受ける際は、一人ひとりのニキビの状態に合わせて最適な施術を行う必要があります。
ここからは、信頼できるクリニックの見極め方と、脱毛施術ができないニキビがあるときの対応策について解説します。
信頼できるクリニックの見極め方
以下のような特徴があるクリニックは、信頼できる可能性が高いです。
- 医師が常駐している
- カウンセリングが丁寧
- 医師がニキビの状態をしっかり診察してくれる
- リスクについての説明がある
- 金額が相場に比べて安すぎたり高すぎたりしない
- アフターケアがしっかりしている
施術できないニキビの対応策
炎症が強いニキビの周囲には、医療脱毛のレーザー照射ができません。
そのため、ニキビの周りを避けて照射する対応が必要です。
炎症が強いニキビが広範囲に広がっている場合は、先にニキビ治療を受けることをおすすめします。
ニキビがある程度落ち着いたタイミングで、医療脱毛を始めるようにしましょう。
よくある質問
ニキビ肌の医療脱毛について、よくある疑問にお答えします。
ニキビ肌で悩んでいる人や医療脱毛を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
- ニキビ治療と脱毛、どちらを先にするのがいいですか?
-
ニキビがあってもレーザーを当てることはできるので、基本的には医療脱毛を受けることが可能です。
ただし、炎症や化膿が広範囲に広がっている場合、レーザー照射ができないこともあります。
このようにニキビの炎症がひどい場合は、先にニキビ治療を行いましょう。
ニキビの症状が落ち着いてきた頃に、医療脱毛を始めることをおすすめします。 - 医療脱毛をしてニキビが増えたのはなぜですか?
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医療脱毛の施術を受けた後にブツブツができたのであれば、ニキビではなく毛嚢炎(もうのうえん)かもしれません。
カミソリやレーザー照射により、毛穴を包む毛包という部分に細菌が入って炎症が起きている状態です。
毛嚢炎は、放っておけば自然に治る場合がほとんどです。触ったり潰そうとしたりせず、肌を清潔に保ってしばらく様子を見ましょう。 - レーザー脱毛でニキビ跡も消すことができますか?
-
医療レーザー脱毛によりニキビの炎症が落ち着いたりニキビができにくくなることはありますが、ニキビ跡の改善効果は期待できません。
ニキビ跡で悩んでいる人は、医師に相談した上でご自身のニキビ跡の種類に適した治療を受けるようにしましょう。
まとめ
この記事では、医療脱毛ができるニキビの種類とニキビ肌への効果、避けるべきニキビの状態について解説しました。
ポイントは以下のとおりです。
- 化膿していないニキビなら医療脱毛のレーザー照射が可能
- 炎症が強いニキビがあっても避けて照射できる
- 医療脱毛でニキビ肌の改善効果が期待できる
- 医療脱毛の施術後にできるブツブツは毛嚢炎の可能性が高い
ニキビ跡が残ってしまわないためにも、信頼できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。